私は、国語と理科を教えていますが、過去に問題で
カメは日本では長寿を象徴するめでたい生きものの一つ について
『【 P 】は【 Q 】年、 カメは【 R 】年』という言葉がある。
【 P 】に入る生物名を、片仮名二字で考えて書け。
【 Q 】【 R 】に入る最も適当な漢字一字を、それぞれ考えて書け。
という問題が出ました。正解は『ツルは千年、カメは万年』ですが、
知らない生徒が多かったことに、びっくりしました。その時に、生徒に、「先生はこういうことわざなどいつどうやって知ったのですか」と聞かれ、返事に困ったのを覚えています。小学校で習ったと思っていましたが、記憶は曖昧で確かではありません。ただ、私は小さい時から言葉の由来、語源などが好きで良く読んでて、今でもそういう種類の本を見ると買ってしまいます。だから、大人になって知ったのかもしれません。
入試問題には、語彙力を問う問題が増えてきています。四字熟語も出ましたが、最近では『雰囲気』の読みも出ました。『ふいんき』ではなく『ふんいき』が正解ですが、間違った生徒もいました。その時、生徒に、兄弟のお笑いコンビがこれをネタにしていた話をしました。「兄ちゃん、『ふいんき』ではなくて、『ふんいき』やで」と。それを見たことがある生徒は正解していました。
また、干支が猪の時に生徒に、『猪突猛進』という言葉を聞いたことがありましたが、ほとんど知っている生徒はいませんでした。その時にはNHKの番組で猪年の歌が流れ、歌詞にも出てる話はしましたが、見て知っている生徒はいませんでした。でも最近では、有名なアニメに出てきたので知っている生徒は多くなったかもしれません。いつか生徒に聞いてみたいですね。
そういう風に、日頃、何気なく見た番組や本での『言葉』で気になったら、語源や意味などをぜひ調べてみてください。それが、入試につながるかもしれませんよ。興味のあることからでも語彙力は学ぶことが出来ます。その入り口からでも国語を少しでも楽しく学んでいってほしいと思う今日この頃です。
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